パニック・うつ症状

 

■パニック発作 / Dさんのお悩み

 

満員の電車やバスが苦手。各駅停車でないと乗れない。

電車やバスで自分の前にひとが立つのが嫌。ひとの目が怖い。

ひとりで家にいると、急に発作がでてどうしたらいいかわからなくなる。

旦那さんに頼み事をしたら、負けたような感じがするので頼れない。

 

<幼少期の状況とセッションの主な内容>

幼少期、実家は工務店を経営。始終従業員が出入りし、いつも母親が周囲に気を使っていた。

父親がお酒を飲んで暴れ、Dさんを叩くことがあったが母親はお前が悪いからと助けてくれない。

母親はDさんに「なんでそんなこともできないの?」とダメな子扱いでネグレクト状態だった。

生理がきたときも、母親に相談できず、友達の母親にどうしたらいいか聞いたほど。

 

Dさんは子供の頃からずっと「助けて!」が言えなかったことに気づいてもらいました。

本当はお父さんが怖かった。お母さんも怖かった。

でも、自分の感情を口にしたらもっと怒られるので、感じて表現するということをしなかったのです。

父親も自分の仕事で精一杯だが、妻に相談しないことで、自分の弱さを見せず、

母親も夫に何も言わないことで、いい妻を装っていました。

Dさんの「プライドのために、誰にも助けを求めずにひとりで我慢する」という生き方は両親と同じでした。

 

まずは、パニックの恐怖を扱いました。

Dさんの場合、心拍数が上がり、過呼吸になる感覚。

その感覚は、父親に叩かれる感覚や母親に至近距離から大声で怒鳴られる感覚。

家にひとはたくさんいても誰も自分を助けてくれない、自分のことをわかってもらえないという感覚を感じると、パニックが出ていました。

この感覚は実は母親も持っていて、母親は恐怖を感じると、イライラしてDさんに当たっていました。

「恐怖を感じたら、誰かに助けてもらう」という練習をしてゆき、

「恐怖は抑えるのではなく、誰かに受け止めてもらい安心してもいい」という感覚に変化してゆきました。

 

それと、Dさんにパニックを起こすことのメリットに気づいてもらいました。

無意識にパニック状態になることで、旦那さんに「助けて!」とからだで表現していることに気づいてもらい、パニックを起こすのではなく、言葉で表現する練習をしました。

 

数回のセッションのあと、何かあったら旦那さんに言葉で相談できるようになり、 徐々に電車にも長時間乗れるようになってきました。


 

■うつ症状 / Eさんのお悩み

 

会社の上司の女性にいつも怒られている。

「もっと頑張らなくちゃ!間違えないようにしなくちゃ!」と思えば思うほど、

間違いがみつかり、注意される。

家に帰ってもできない自分を責めてしまい、どうしたらいいかわからなくなる。

精神的な落ち込みが続き、うつの薬を服用していたが副作用が強いため服用を停止。

どうして生きていったらいいか先が見えない。

<幼少期の状況とセッションの主な内容>

Eさんは幼少期から夫婦喧嘩をいつも見ていて、

リビングで父親が母親を叩く音が聞こえ、いつも布団の中で怯えていた。

母親は精神的に不安定で、成績が良くないとEさんを叩いたりした。

ちゃんとしたいい子に育たないと、自分の実家に認めてもらえないと、Eさんを監視。

そのため、Eさんは母の言うところの良い学校に行き、良い会社に就職した。

親孝行な娘と言われるために、親のための貯蓄をしている。

 

まずは、家で身をひそめて怯えていないといけなかった恐怖を誰かに受け止めてもらう、という

経験をしてもらい、「自分は本当はずっと怖かった」ということに気づいてもらいました。

そして、うつ状態でいることでのメリットを聞いてゆくと、「病気のときだけ、母親が優しくしてくれた」とのこと。

そして、悲しい自分、だめな自分でいることで、母親と同じ気持ちを共有していました。

かわいそうな母親を助ける親孝行な自分でいることで、自分の居場所を確保でき、

ストレスが溜まると無意識にうつ症状を出して、会社を休む理由を作るなどして親に反抗していました。起こすのではなく、言葉で表現する練習をしました。

 

我慢して役割を演じて親を喜ばせていたことに気づいて、感情を解放した後、うつ症状は出なくなりました。 会社も配属先を変えてもらい、人の目を気にしなくなったので、人間関係のストレスはあまり感じなくなったようです。